ひびごろ's 音楽ブログ

『新しい音楽に出会いたい!』 『このバンド、人気なのはわかるけど……どんな風に聴けばいいの!?』そんなあなたのお手伝いをするブログです。アーティスト紹介、アルバムレビューを中心に記事を書いていきます。Twitterではハロー・キティをやってる僕《ひびごろ》が書いていきます。

The 1975 / The 1975 アルバムレビュー ----圧倒的存在感!!シーンで異彩を放つ彼らが1stアルバムで掴んだものとは---

 

口に含む前、香りの時点で十二分に伝わる官能的な甘みと芳醇な果実味、The 1975の音楽はさながらデザートワインだ。デザートの直接的な強さに当たり負けしないだけの濃厚さを持ちながら、飲み干した後はアルコールの香気がしっかりと鼻を通り抜ける。

小さな街のささやかなビストロで、小さなカップルがささやかなグラスを傾けながら愛を育む。群像劇はくねくねと折れ曲がった各々の人生を俯瞰で映し出す。

 

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 ※アルバムジャケット

 

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 ※何度見てもマシューくんの背が

 

☆難治性の中二病に困らされてる

 

彼らは自分たちの名を冠したそのデビューアルバム1枚で、息をつく間もなくあっという間にスターになってしまった。

端正かつセクシーなルックス、モノトーンのPV、ダンスロックを基調としたサウンドにマシュー・ヒーリー(Vo.)のとろけるほどに甘い声が絡む。

一聴すればわかるはずだ。

 

人気が出ないはずがない。

 

最近の新人ロックバンドにしては珍しく全英チャート一位を獲得出来たのも納得。

 

☆一曲目から順番に行ってみよう!

アルバムはバンド名と同じ”The 1975”をオープニングとして始まる。1分半にも満たない小品のように思えるが、ミニマルフックのあるシンセリフ、丁寧に作りこまれ縫縮された音像はまさしく彼らを象徴するもので、彼らの表現する世界に通ずる扉が静かに開け放たれようとしている映像を喚起させられる(もちろんモノクロ映像だ)。

この曲はセカンドアルバムにもオープニング曲として受け継がれる。

 

かくして扉は開かれる。思わず踊りだしてしまうようなドラムが終始フィーチャーされる“The City”ではサビで突如マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのようなエフェクトがかけられたギターが表出する。続く“M.O.N.E.Y.”ではマシューの気持ちの入ったシャウトを聞くことができ、ボーカリストとしてのマシューの懐の広さを知ることができる。

ちなみに、彼らは少年時代より10年以上もともに活動している。その演奏力折り紙付きだ。

 

☆"Chocolate"の強烈バックビート!

4曲目はこのアルバム1つ目のハイライトである”Chocolate”


The 1975 - Chocolate

 

強烈なビートファンク・ギター、そして何よりカンファタブルなボーカルのメロディThe 1975の魅力がたっぷり詰まったキラー・チューンである。

 

歌詞はマリファナを吸うカップルの彼氏が、近くに来た警察にひたすらビビるという少々情けない歌詞。

サビの“♪We go where nobody know. We’ve got guns hidden under our petticoats.”のメロディへの乗り方がグッとくる。

 

“Sex”Supergrassを彷彿とさせるストレイトなロック・チューン。疾走感の中にもしっかりと色気を盛り込んでくるあたり、流石としか言いようがない。

 

“Talk!”ではエフェクト・ギターともノイズともつかない音に耳を傾けていると、ボーカルとともに始まる複雑かつ変則パターンのドラミングに引き込まれる。

”Sex”の後にこの曲を持ってくるという緩急のつけ方非常にいやらしい

 

☆インタールードが2つもあるんだよ

 

 インストナンバーである“An Encounter”に続くのは”Heart Out”

この曲は多くある彼らの武器のうちの一つであるR&Bのテイスト“(figure my)heart out”と語られる。“chocolate”の時にも書いたが彼らの書く曲はとにかく言葉のメロディへの乗り方が気持ちいい。

と、いうより最早、彼らの伝えたい言葉が最も気持ちよく響くメロディがマシューの口から独りでに紡ぎだされているような印象すら与える。

 

”settle down””Robbers”はまさにその代表格でソングライティングがまだ成長途上の新人バンドにありがちな、若干無理やりな印象を受けるメロディなどは全く感じられずそれでいて鋭く尖ったフックも併せ持つ。

彼らが高い評価を受けているのも頷けるだろう。

 


The 1975 - Settle Down

 

 

11曲目”Girls”はこのアルバム2度目のハイライトだ。ドルチェのように甘く煌びやかなギターリフ、軽快に畳みかけるリリック、絶妙にコントロールされたフロウ

80sポップを基調としつつもさまざまなジャンル・時代を縦横無尽に行き来する彼らが作り上げた”現代型ロックバンド”による至高のポップ・ソング”がこの曲なのではなかろうか。

 

 

ちなみにこの曲の歌詞は17歳のガールフレンドとの青い恋愛について語られているのだが、”chocolate”の時と同様、とにかく男が情けない。

付き合いきれない」とか「君を助けることは出来ない」とか言っておきながら結局彼女の成すがままにされるヘタレ感満載主人公。こういった等身大ヘタレリリックArctic Monkeysに通じるものがある。

 

〆は”Is There Somebody Who Can Watch You”

ピアノ弾き語りで演奏される静謐なバラッドである。美しくもの悲しいこの曲は、すでに過ぎ去った少年少女の時分、あるいはその手に掴むことができず離れていった何か、そういったノスタルジアブラーリーに想起させる。

水底に在るそれは輪郭すらあやふやで再び取り戻すことは決して許されない。The 1975の華やかなモノクローム・ポップは最終曲の余韻に微かな痛み一片のほろ苦さを伴って、締めくくられる。

 


The 1975 - Is There Somebody Who Can Watch You

 

☆そのクリシェ

ここまで読んできたあなたなら理解して頂けると思うThe 1975というバンドは2010年代という時代にありながらセックス・ドラッグ・ロックンロールを地で行くバンドなのだということを。

 

すなわち彼らはメジャー・シーンのロックアクト代表アイドルでありながらインディ・スターでもあるのだ。

フェス会場のティーン・ガールからは黄色い歓声が絶えることなく飛び、NMEPitchforkを愛読するインディ・ファンからも一目置かれる。1stアルバムで得たこの立ち位置を踏み台として彼らはどう飛躍していくのか。

 

今年2月には待望の2ndアルバムも発売された。匠なマーケティングも相まって、いやはやThe 1975の動向から目が離せそうにない。

 

☆おまけ①

 

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matthew healy hight

 

 

☆おまけ②

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※医学生あるある其の17『とにかく医学部アピール』

 

 

 

 

お粗末ッ!

 

 

 

 

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最後まで読んでくださってありがとうございました!

 

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